ゼロカットのデメリット|思わぬリスクの落とし穴に注意!

ゼロカットのデメリット|思わぬリスクの落とし穴に注意!
ゼロカットのデメリット|思わぬリスクの落とし穴に注意!

皆さんは「ゼロカット」というものをご存知でしょうか?何も知らない人からすればゼロカット…ゼロを…カットしてくれるの?というくらいの認識ではないでしょうか?今回は「ゼロカット」の意味やそのデメリットについて調べてみました。

目次

ゼロカット(ゼロカットシステム)とは

まず、「ゼロカット」とは一体なんなのでしょうか。ゼロカット、ゼロカットシステムとは、為替の相場で急激な変動が起きた時にそれが原因でロスカットが間に合わなかった時に発生する損失をFX業者が補填してくれるシステムのことをいいます。FXの口座に預けている以上に損失、例えば100万円預けていたとして−120万円の損失が発生した場合に預けている100万円から溢れた分の損失、つまり20万円分は帳消しになるというものです。

国内のFX業者ではゼロカットを導入している業者はない

そんな便利な「ゼロカット」ですが、実は国内のFX業者では導入している業者は1社もありません。その理由は、金融商品取引法第39条により損失補填が禁止されているということ、スプレッド(FX取引をする際の買値と売値の差)以外の収入源があるということが大きな理由のようです。DD方式(投資家とFX業者が1対1で取引する方式)であれば利益相反関係にあり投資家が損をした場合、逆にFX業者は利益を得られる仕組みになっているのでわざわざ利益を減らすゼロカットを採用する必要がないことが大きな理由と言われています。そのため、ゼロカットを利用したいのであれば海外のFX業者で取引が必要です。

ゼロカットのメリット

ゼロカットの導入されているFX業者で取引するメリットは、やはり高いレバレッジで取引しやすいことが大きなメリットといえるでしょう。損失は入金額に限定されるので思い切って高いレバレッジで取引ができます。そのため、借金を負うリスクが少ないので精神的にも追い詰められにくくなり、冷静に取引できるのも大きなメリットといえます。

ゼロカットのデメリット

まず、第一に自分で損切りをするのはFXの資金管理の基本中の基本となります。そして、ゼロカットしているといってもゼロカットが間に合わないケースもあることを覚えておきましょう。何事にも例外は存在します。そのほかにデメリットと言えるのは、海外FX業者は手数料が高くなること(10倍以上高いところも…)、補填してくれる分業者が倒産するというリスクもあることを理解して利用する必要があり、逆にハイリスクハイリターンとも言えるでしょう。

ゼロカットがあるから安心!は間違い!

デメリットでも説明しましたが、FX業者が倒産した場合に、通常の国内にあるような信託のある会社であれば倒産しても資金は銀行から返金されますが、もしその業者が信託保全の無い海外のFX業者だった場合は返金がされない場合もあります。基本的にはゼロカットをしておけばその前にロスカットが発動しますので、基本的に口座がマイナスになることはありません。相場が急変動しロスカットが間に合わない時に恩恵を受けることはできることでしょう。しかし、お話ししたように「自分で損切りをするのはFXの資金管理の基本中の基本」ということは覚えておく必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?便利そうなゼロカットですが、どういったものなのか、どのタイミングでゼロカットされるのかなどしっかりと理解した上で利用することが大切です。

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