FXには、固定スプレッドと変動スプレッドがあります。スプレッドが一律である固定スプレッドとは、スプレッドを原則固定する仕組みです。変動スプレッドを採用しているFX業者は取引量が多くなるとスプレッドが広がりやすくなりますが、固定スプレッドの場合は、基本的に一定のままです。そのため、良い条件で取引できると考えられるかもしれません。ただ、必ずしもスプレッドが狭いとは限らないので注意が必要です。ほとんどの国内FX業者では、固定スプレッドを提供していますが、海外FXで採用している業者は多くなく、場合によっては一部の口座のみが固定スプレッドに対応しているケースもあります。したがって、固定スプレッド口座を選択する際は、どの口座が固定スプレッドなのか、そのメリット・デメリットをよく考慮する必要があります。
メリット
固定スプレッドを採用している口座で取引すると、基本的にスプレッドは変わらず、安定しています。そのため、他社でスプレッドが広がる時間帯であっても、スプレッドが拡大するリスクを減らせるというメリットがあります。それに対し、一般的に変動スプレッドを提供している口座では、常にスプレッドが変動します。それが取引手数料がかかる口座であれば、さらに取引コストの計算が複雑になるでしょう。しかし、固定スプレッドの場合は一定のスプレッドしか徴収されないため、初心者でも簡単に取引コストの計算をすることができるというメリットがあります。稀に、取引手数料が必要な固定スプレッド口座もありますが、変動スプレッドの口座と比べれば計算は楽になります。
MT5を活用する
海外FX業者HYCMではMT5対応の固定スプレッドを提供しています。MT5とは、MetaQuotes社が2010年にMT4(メタトレーダー4)の後継としてリリースした、FX、為替商品、先物の取引プラットフォームです。
MT5には、高度な取引機能だけでなく、テクニカル分析やファンダメンタル分析の機能も搭載されています。また、EA(自動売買システム)やインジケーターの開発、デバッグに利用できるメタエディター5が搭載されている点も、特徴として挙げられます。MT5は、MT4(メタトレーダー4)の後継としてリリースされましたが、国内対応業者の数はMT4のほうが未だに多いのが現状です。MT5を利用できる業者の数は限られています。利用できるカスタムインジケーター、EA(自動売買システム)の数が少ないことが、MT5のユーザーが増加しない原因の一つとして挙げられています。
しかし、表示できる時間足の種類は、MT4の9種類に対して21種類と増加しており、さらに、32bitに対して、MT5は64bit対応となっているため、動作スピードがMT4よりも早いという特徴があります。それだけに、チャートや注文などの充実した機能を使いたいトレーダーにはMT5はおすすめです。MT5はMT4に比べて基本スペックが高い上に、今後も機能の追加や改善が期待されています。