今、飛ぶ鳥をも落とす勢いで急成長しているミームコイン市場。特に有名な銘柄がDOGE(ドージコイン)です。そんなに急成長しているなら、ミームコインはどこで買う!?と疑問が湧きそうですが、DOGEはDOGEでも、ドージコインのDOGEではなく、米政府効率化省のDOGEについて、今知っておくべきことをここでは解説していこうと思います。最新の仮想通貨について知りたい方は、新しい仮想通貨をチェックするならここをご覧になってみてくださいね。
大統領選で返り咲いたトランプ氏
政府効率化省について解説する前に、まずは先の大統領選について解説しておきましょう。
2024年11月の米国大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏が大統領に返り咲くことが決まりましたね。トランプ次期大統領は、選挙公約として「アジェンダ47」を発表した上で選挙戦を戦っていました。アジェンダ47の5つの柱が用意されていました。
アジェンダ47の5つの柱とは
- 通商政策:通商政策には、殆どの外国製品を対象とした一律の「普遍的基本関税の導入」などが盛り込まれています。
- 産業政策:産業政策は、温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」からの再離脱、そして石油などの減税や、自動車の排ガス規制撤廃などが盛り込まれています。
- 外交政策:外交政策では、「米国第一の外交政策の復活」を掲げており、ロシアとウクライナの戦争停止の意向や第三次世界大戦防止に向けての記録的な国防費の計上などが盛り込まれています。
- インフラ政策:インフラ政策では、規制緩和を前面に打ち出す自由都市建設や交通インフラ大革命、住宅建設費と新車購入費の引き下げなどが盛り込まれています。
- その他:その他として、米市民権の取得を厳格化し、不法移民の様々な資格についても言及したものが盛り込まれています。
上記に含まれる政策のひとつに、テスラCEOであるイーロン・マスク氏が抜擢されました。
マスク氏の抜擢理由とは
なぜイーロン・マスク氏がと思われるかもしれませんが、大統領選ではトランプ陣営に巨額の献金を行っている上に、応援演説にも駆けつけていました。
その功績も手伝って、同氏は政府効率化を推進する組織のトップに起用されたのです。その組織というのが、政府効率化省です。
政府効率化省(DOGE)とは?
インフラ政策のひとつとして、トランプ次期米大統領は連邦政府の官僚制度を解体し、少なくとも一つの省庁の廃止を望んでいました。その実現に向け新設する機関が政府効率化省(DOGE)という訳です。DOGEは(Department of Government Efficiency)の略称であり、政府のコスト削減にフォーカスした新たな取り組みとなります。
DOGE設立と期間
そして2024年11月12日にトランプ氏は、イーロン・マスク氏と同じく実業家のヴィヴェック・ラマスワミ氏の2人を指導者として、政府効率化省を設立する意向を発表しました。この取り組みは、2026年の7月4日(アメリカ独立記念日)までに仕事を完了することになるとトランプ氏は説明しており、「より効率的で官僚主義の少ない小さな政府は、独立宣言250周年を迎えるアメリカへの完璧な贈り物になる」と語っています。
マスク氏の提案
イーロン・マスク氏は、政府予算のほぼ3分の1に当たる少なくとも2兆ドル(約310兆円)を、連邦政府の支出から減らすよう求めました。減らす対象については未だ言及していません。また、連邦政府機関には責任の範囲が重複しすぎているとし、何百かの機関を廃止するよう提案しています。
ラマスワミ氏の提案
ヴィヴェック・ラマスワミ氏は予備選で、連邦政府職員の75%以上を解雇し、教育省や連邦捜査局(FBI)、アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局など、いくつかの主要連邦機関を閉鎖すると主張していたこともあり、これらのどれかを提案すると見られています。
トランプ氏曰く、2人の役割とは、「大規模な構造改革を推進する方法」をホワイトハウスの外から助言するものだと説明していました。
米政府効率化省とミームコイン
米政府効率化省の通称名「DOGE」は、ミームコインのDOGEと同じ頭文字ですよね?それもそのはず!DOGEという名称は、イーロン・マスク氏の発案によるものなのです。マスク氏お気に入りの、仮想通貨であるドージコイン(DOGE)にちなんで、頭字語として使用しているんだそうです。
まとめ
ここまで、米政府効率化省(DOGE)について、またドージコインやイーロン・マスク氏との関係性について解説してきましたがいかがでしたか?現在、トランプ氏とイーロン・マスク氏の蜜月が続いており2人の際立った親密ぶりにトランプ陣営内からも懸念の声が上がり始めています。そこも含め、今後どうなっていくのか目が離せませんね。