現在では送金手段や寄付、また買い物の際に使用できたり、投資対象やおすすめ優良ビットコインカジノなどにも用いられ、身近になっているビットコイン。そんなビットコインの生みの親「サトシナカモト」ですが、ビットコインの論文が世の中に出た時から、その正体について議論がなされてきました。「サトシナカモト」とは一体どんな人物なのでしょう?金子勇説は真実なのでしょうか?そんな「サトシナカモト」の正体についてこの記事では真実に迫ってみたいと思います。
ビットコインの必要性とは?生まれたきっかけとは?
ビットコインの発明者である「サトシナカモト」は、ビットコインを発明した目的をサトシナカモトの論文の中で、「信頼できる第三者が不要な決済システムを提案することである」と述べています。現代の送金システムでは銀行などの第三者を仲介することによって成立しています。この方法の問題点として、休日はシステムを利用できなかったり、多額の手数料が発生したり、国を跨ぐと時間もかかるなど様々な不便がある点です。そういった、不便な部分を持たない信頼出来る決済システムがビットコインということになります。
ビットコインの生みの親「サトシナカモト」とは?
現在までに「サトシナカモト」について分かっている、というか痕跡が残っている事を、以下にまとめてみました。
- 2008年にインターネット上に発表された「ビットコイン:P2P電子通貨システム」という論文は、現在の暗号資産(仮想通貨)の概念を示しているものです。
- 2009年、ビットコインはその運用が開始された年になります。この年、サトシナカモトは「Bitcoin Forum」を開設しており、このフォーラムにサトシナカモトとしていくつかの投稿をしており、実際にアーカイブも残されていました。また、ビットコインソフトウェアを発表したり、ビットコイン初のマイニングもサトシナカモトが行ったとされています。
- 2010年、この年もしばらくはビットコインに関わったとされているサトシナカモトですが、その後はプロジェクトの管理を引き渡すと共に痕跡も残さず消息は分からなくなっています。
その存在すらが証明されることなく、現在に至っているわけですが、世界的に仮想通貨という新たな決済システムを実現させたという功績は高く高く評価されており、実際に2016年にはノーベル経済学賞にノミネートされています。ちなみに、実在するかどうかすら分からない人物がノーベル賞にノミネートされるというのはもちろん前代未聞の事態ですが、それでも本人が名乗りを上げていないというのも、謎が謎を呼ぶ原因の一つとなっています。正体を隠さなくてはいけない理由が存在するでしょうか。それとも…?憶測が飛び交うのも無理はないでしょう。
このようにサトシナカモトは謎というベールに包まれたまま、決定的な証拠も見つかっていません。もちろん、自分がサトシナカモトだと名乗りをあげる人はいるものの、今のところ証明された人物は一人もいません。
サトシナカモトの正体は金子勇説
サトシナカモトの正体として有力な説の中に、金子勇氏がいます。金子勇氏は1970年生まれのソフトウェア開発者、情報工学者であり、2001年、Peer to Peer(P2P)技術を利用したファイル共有ソフト「Winny」を開発しました。本来は専門分野ではなかったネットワークですが、原子力研究所においてきっかけを掴んだそうです。
2002年に、Winnyの最初のベータ版を電子掲示板サイト「2ちゃんねる」のダウンロードソフト版で公開しました。その後この件がWinny事件となり、最終的に無罪判決を受けています。この事件について金子氏をご存知の方も多いかもしれませんね。
このWinnyですが、利用者間でのデータ共有を目的としており、現在のブロックチェーン上のデータ伝達という概念を作り出していると考えられ、サトシナカモトなのではないか?と有力候補に上がっています。金子勇氏は、それに対してどう意見しているかを聞きたいところですが、残念ながらそれを聞くことは今後叶うことはありません。
金子勇氏は2013年、急性心筋梗塞のため43歳という若さでこの世を去ってしまっています。このことが、2016年のノーベル経済学賞での件や、サトシナカモトが保有していると言われている110万BTCは、現在に至るまで売却などの動きはなどは一切なく、「サトシナカモトが既に亡くなっているのではないか」という説も浮上していることがあり、経歴や条件に当てはまる金子勇氏がかなりの有力候補だと考えられています。
最後に
ビットコインの生みの親である「サトシナカモト」の正体が金子勇氏では無いかということで、真実に迫ってみたわけですが、実際には確固たる証拠がない状態が現在まで続いています。歴史の流れを大きく変えたと言っても過言ではないサトシナカモト。その正体は依然謎に包まれたままということになります。