FX取引で、初心者から上級者まで幅広い投資家に知られている手法の「ブレイクアウト手法」というものがあります。
このブレイクアウト手法とはどのような手法なのか、メリット・デメリットを交えてご紹介します。
FX ブレイクアウト手法とは？
ブレイクアウトとは、過去に何度も跳ね返されている価格帯を抜けて、抜けた方向への流れが加速することを指します。
何度も跳ね返されている価格は多くの投資家が意識しているポイントとなるため、その価格帯をブレイクアウト（上抜け・下抜け）したことにより、新規の注文だけではなく、損切りの注文も集中するためにトレンドの流れが急激に強くなる傾向にあります。
この特性を活かして、ブレイクアウトした方向へトレードを仕掛ける手法を「ブレイクアウト手法」と呼びます。
FX ブレイクアウト手法のメリット
初心者から上級者まで幅広いトレーダーに利用されているFX ブレイクアウト手法ですが、どのようなメリットがあるのか解説します。
チャートパターンで判断可能
ブレイクアウトが起こりやすいチャートパターンは決まっており、そのパターンを覚えてしまえば初心者トレーダーでも比較的簡単に判断することが可能です。
価格の上限（レジスタンスライン）と下限（サポートライン）をチャート上に描き、そのラインをブレイクする瞬間を狙うというシンプルな手法です。
値幅を最大限狙える
FX ブレイクアウト手法では、トレンドの初動からエントリーすることが出来るため、最大限の値幅を狙うことが出来ます。
さらにラインをブレイクした直後は、新規注文や損切り注文が集中するため価格の動きが大きくなりやすく、短期取引のスキャルピングでも充分な値幅を取ることが期待できます。
FX ブレイクアウト手法のデメリット
多くの投資家に利用されているブレイクアウト手法ですが、この手法だけで簡単に勝てるわけではありません。
デメリットも存在するので、しっかりと把握しておく必要があります。
わかりやすいチャートパターンは少ない
先ほどメリットの所で、チャートパターンが決まっているシンプルな手法と紹介しました。
しかし実際のチャートでは綺麗なチャートパターンが現れることは珍しく、エントリー出来る機会は思った以上に少ないです。
表示するチャートの時間足を短くすることで、エントリーポイントを増やすことが出来ますが、「だまし」と呼ばれるものに捕まる可能性も高くなります。
精度の高いブレイクアウトを狙うのであれば、長い時間足でチャートを見る必要があり、エントリーするチャンスもかなり少なくなってしまうというデメリットがあります。
「だまし」に遭うこともある
だましとは、想定していた値動きとは逆の価格にチャートが進んでしまうことを指します。
例えばレンジ相場で、レジスタンスラインをブレイクしたので買いポジションでエントリーしたものの、その後すぐに元のレンジ内に価格が戻ってしまうというものです。
特に短い時間足でのチャートで見られ、デイトレードやスキャルピングなどの短期取引をメインとしているトレーダーにとっては切っても切れない関係と言えるほど頻発します。
だましに遭った場合は、すぐに損切りをするように心がけましょう。
FX ブレイクアウト手法まとめ
数多く存在するFX手法の中でも、初心者から上級者まで幅広く利用されているブレイクアウト手法のご紹介でした。
多くのトレーダーに利用されているという事は、それだけその価格帯が意識されているという事に繋がるため、しっかりとチャートパターンを分析して上手に利用することができれば勝率もグッと高くなる可能性も大いにあります。
みなさんのFX手法のひとつとして、FX ブレイクアウトを意識したチャートを見てみて下さい。
